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アプリケーションとは
アプリケーションとは、パソコン・スマホ・タブレット等で利用するソフトウェア全般のことを指します。
「Application」の最初の3文字を使って「App」と略したり、「アプリ」と呼ばれています。ExcelやWordなど市販されているものから、会社が業務に合わせて独自に開発したものまで、様々ものがあります。
個人でアプリを作成するのは困難だと思われるかもしれませんが、Pythonなど必要最小限のスキルを身に着けることで、初心者でも簡単なアプリを作成することができます。
今回は、webアプリ開発の環境設定の方法と簡単なアプリの作成方法ついて解説します。
アプリの種類
「LINE」や「Twitter」など、スマホやタブレット端末にダウンロードして使用するタイプのアプリを「ネイティブアプリ」と呼びます。
一方、「youtube」や「Facebook」など、webブラウザで表示して使用するタイプのアプリを「webアプリ」と呼びます。
Pythonによるwebアプリ開発
「youtube」「Facebook」「Instagram」「Dropbox」はPythonで作られています。Pythonによるwebアプリは世界中に浸透しています。
PaizaCloudとは
PaizaCloudとは、日本語に完全対応したwebアプリの開発環境です。
通常、webアプリの開発環境の構築には、その準備に丸1日近くかかってしまうことがあります。ところがPaizaCloudはクラウドで動作するため、ブラウザを開くだけですぐに開発をスタートできます。
たとえ、滅茶苦茶な設定をしたとしても、クラウドなので自分のパソコンには全く影響がないため、初心者には安心の開発環境です。
PaizaCloud 料金体系(学習だけなら無料プランで十分です)
Paizaとは
paizaとは、オンラインのコーディングテストを受ける事で、書類選考なしに面接・求人企業が見つかるスキルアップ/転職サービスです。日本のエンジニア40万人のうち約半数の20万人が登録しているサービスです。
「Paizaラーニング」というプログラミング学習のサービスを提供しており、いろんな種類のプログラミング言語を扱っています。無料で受講できるものも多く、Pythonは全85講座(動画+演習)が完全無料です。
PaizaCloudへの登録方法
- PaizaCloudのホームページにアクセスし、「登録無料」をクリックしてください。コチラからアクセスしてください → PaizaCloudのホームページ
PaizaCloudのアカウント作成
- お好きな方法で、アカウントを作成してください。
新規サーバ作成準備
- 「新規サーバ作成」ボタンを押してください。
新規サーバ設定
- サーバ名(なんでもOK)を入力し「新規サーバ作成」をクリックしてください。
新規サーバ作成
- たったこれだけで、新規サーバを作成することができました。このサーバを使って様々なwebアプリの開発が可能です。
簡単なwebアプリ(メッセージの出力)の作成
- 試しに、簡単なメッセージを出力するアプリを作成してみます。フォルダ(/home/ubuntu)を右クリックし、新規ディレクトリを選択してください。
ステップ1
ステップ2
- ディレクトリ名(何でもOK)を入力して、OKをクリックしてください。
ステップ3
- 作成したディレクトリを右クリックし、新規ファイルを選択してください。
ステップ4
- ファイル名(拡張子:py)を入力して、作成ボタンをクリックしてください。「py」はPythonのコードを意味します。
ステップ5
- Pythonのプログラミングコードを入力するためのファイルが開きます。
ステップ6
- 「Hello!web開発」というメッセージを出力するためのコードを入力し、保存ボタンをクリックしてください。その後、ターミナルをクリックしてください。
解説
from flask import Flask app = Flask(__name__) @app.route("/") def hello(): return "Hello!web開発入門"
ステップ7
ターミナルが開いたら、webアプリを起動するためのコードを入力してください。
解説
~$ cd myapp ~/myapp$ FLASK_APP=hello.py FLASK_ENV=development flask run
ステップ8
- メッセージ(Hello!web開発)表示のwebアプリが起動しました。「5000」と書かれたブラウザをクリックして確認してください。
ステップ9
- 指定のメッセージを出力する簡単なアプリを作成することができました。このURLを入力すれば、世界中どこからでもアクセスすることができます(有料プランに変更する必要があります)。
まとめ
Pythonは汎用的なプログラミング言語であり、データ分析・機械学習だけでなくwebアプリの開発(youtube・Facebook等)にもよく使われています。ただし、本格的なwebアプリを開発するには「Python」だけでなく次のようなスキルも必要となります。
- HTML・・・webページを作るための基本的な文書構造(見出し・箇条書き・リストなど)を作成するスキル。
- CSS・・・HTMLを装飾(色・大きさなど)し、見栄えをよくするスキル。
- JavaScript・・・動的なwebページ(マウスに合わせてデザインが変化するなど)を作成するスキル。
初心者には、まず「HTML」「CSS」の習得をおすすめします。それほど難しい内容ではないので、Progate(プロゲート)やPaiza(パイザ)ラーニングのレッスン(無料)を受ければ、1週間くらいで基礎を身につけることができます。
「HTML」「CSS」「Python」の3つのスキルがあれば、必要最小限のアプリケーション開発が可能となり、世界中にサービスを提供することができます(PaizaCloudの場合、有料のベーシックプランに加入する必要があります)。