目次
Flaskとは
Flaskとはwebアプリケーションフレームワークの1つで、Pythonによるwebアプリ開発をサポートする機能がパッケージされたツール(無料)のことです。
他のwebアプリケーションフレームワークと比べてFlaskの機能は必要最小限であるため、手軽で使いやすいところが特徴です。
実はPythonのwebアプリケーションフレームワークと言えば、Django(ジャンゴ)が有名です。youtubeやinstagramなど様々なwebサービスの開発に使われています。
ところが、充実した多機能なwebサービスを開発できる反面、初心者にとっては扱い難いため、まずはFlaskで基本を学習することをおすすめします。
3種類のメッセージを表示するアプリの作成
世界中のユーザーがインターネットを使って、これから作成するwebサイトにアクセスした際に、以下の3種類のメッセージを表示するアプリを作成していきます。
- 「Hello!web開発入門」
- 「web開発の基礎」
- 「web開発の応用」
webサイトについて
webとはworld wide web(ワールド・ワイド・ウェブ)の略であり、URL(例:http://www.test.com)のwwwはwebのことを指しています。このURLでは、各ページが階層別に構成されています。
階層①
http://www.test.com・・・基本ページ
階層②
http://www.test.com/A・・・Aページ
http://www.test.com/B・・・Bページ
http://www.test.com/C・・・Cページ
webアプリケーション開発環境の設定
webアプリ開発環境については、PaizaCloudの無料プランをおすすめします。
- PaizaCloudの詳細ついてはコチラ → webアプリケーション開発の環境設定|PaizaCloudの使い方
新規ディレクトリの作成
- PaizaCloudを開いたらフォルダ(/home/ubuntu)を右クリックし、新規ディレクトリを選択してください。
ディレクトリ名の入力
- ディレクトリ名(何でもOK)を入力して、OKをクリックしてください。
新規ファイルの作成
- ディレクトリを右クリックして、新規ファイルを選択してください。
新規ファイルの作成
- ファイル名(拡張子:py)を入力して、作成ボタンをクリックしてください。「py」はPythonのコードを意味します。
コードの記述(アプリの作成)
- Pythonのコードを記述して、アプリを作成します。
3種類のメッセージを表示するコードの記述
- ①スラッシュ(/)、②スラッシュ(/)+basic、③スラッシュ(/)+advanceの3つのアクセス先によって、メッセージを表示するコードを記述します。記述したら、保存ボタンをクリックしてください。
解説
from flask import Flask app = Flask(__name__) @app.route("/") def hello(): return "Hello!web開発入門" @app.route("/basic") def basic(): return "web開発の基礎" @app.route("/advanced") def advanced(): return "web開発の応用"
アプリの起動準備
- ターミナルを起動し、「myapp」ディレクトリに切り替えるコードを記述します。
解説
~$ cd myapp
アプリの起動方法
- 「myapp」ディレクトリに切り替えたら、作成したアプリを起動するためのコードを記述します。
解説
~/myapp$ FLASK_APP=hello.py FLASK_ENV=development flask run
アプリの起動確認
- これでアプリが起動しました。ブラウザをクリックして動作確認します。
アプリの動作確認
- ブラウザから、①スラッシュ(/)、②スラッシュ(/)+basic、③スラッシュ(/)+advanceの3つのアクセス先によって、指定したメッセージが表示されています。これで3種類のメッセージを表示するアプリの完成です。