困っている人
- print関数の基本を知りたい
- 文字列と数値の具体的な出力方法を知りたい
- print関数の応用的な使い方も教えてほしい
- print関数の基本が分かる
- 文字列(str)と数値(int)の出力方法が分かる
- print関数の応用的な使い方(format関数・改行なし)が分かる
この記事を書いている人
プログラミング言語(Pythonなど)を働きながら独学で習得。「Excel作業の自動化」「人工知能による予測」「Webアプリ開発」「Webスクレイピング」を駆使した業務ハック(業務改善×システム化)が得意なサラリーマンです。
Python|print関数とは
print関数とは、数値や文字列を画面へ出力する構文のことです。初心者から上級者まで幅広く使われる、最も基本的な関数の1つです。
print関数は記述したプログラムが正常に動くかどうか変数などに格納された値を確認する際にも利用します。
文字列を出力する場合と、数値を出力する場合には
Python|print関数の基本
print関数の基本は以下のとおりです。
print (出力したい内容)
printの後のカッコ()内に、出力したい内容(数値・文字列など)を入力します。
もし、文字列を出力したい場合には、カッコ()内の文字列にシングルクォーテーション(’)、あるいはダブルクォーテーション(”)で囲む必要があります。
print関数の具体例
- 「100」と出力するコードを実行
- 「’Hello World!’」と出力するコードを実行
print(100)
print('Hello World!')
- 出力したい内容(100)を入力。
- 出力したい内容(’Hello World!’)を入力。
print関数の具体例(四則演算)
四則計算(「+」「-」「*」「/」)の結果を出力するコードを実行
print(100+200)
print(500-300)
print(200*2)
print(600/2)
- 出力したい内容(100+200)を入力
- 出力したい内容(500-300)を入力
- 出力したい内容(200*2)を入力
- 出力したい内容(600/2)を入力
それぞれのカッコ()内に入力した四則演算を実行し、「300」「200」「400」「300」を出力できました。
print関数の具体例(文字列の連結)
「’Hello’」と「’World!’」を連結して出力するコードを実行
print('Hello'+'World!')
- 出力したい内容(’Hello’+’World!’)を入力
コードを実行すると、文字列が連結し「HelloWorld!」を出力します。このように文字列を出力する場合は、シングルクォーテーション(あるいはダブルクォーテーション)で文字列を囲む必要があります。
Python|print関数のデータ型について
print関数では、数値と文字列を同時に出力する場合はデータ型を変換する必要があります。
- Pythonのデータ型には、以下のようなものがあります。
データ型 | 種類 | 説明 |
int型 | 整数 | integer(整数)の略 |
float型 | 小数点 | 浮動小数点数 |
str型 | 文字列 | Strings(文字列)の略 |
bool型 | 真偽値 | True(真) or False(偽) |
list型 | リスト | 変更可能な複数の要素のかたまり |
tuple型 | タプル | 変更不可の複数の要素のかたまり |
dict型 | 辞書 | keyとvalueがセットの要素のかたまり |
もし、データ型を変換せずにstr型(文字列)とint型(整数)を連結して実行しても、下記のとおりエラーになってしまいます。
「must be str,not int」=「str型にしてね、int型ではありませんよ」
Python|print関数+str関数(数値から文字列への変換)
数値を文字列(str型)に変換する方法は以下の通りです。
str (数値)
数値の前に文字列を表す「str」を記述することで、文字列に変換できます。strはstring(文字列)の略。
str関数の具体例(数値から文字列への変換)
「’金額は’」と「100」と「’円’」を連結して出力するコードを実行
print('金額は'+str(100)+'円')
- 出力したい内容(’金額は’+str(100)+’円’)を入力
str(100)と記入することで、数値(100)が文字列(’100’)に変換され「金額は100円」と出力します。
Python|int関数(文字列から数値への変換)
文字列を数値(int型)に変換する方法は以下の通りです。
int (文字列)
文字列の前に数値を表す「int」を記述することで、数値に変換できます。intはinteger(整数)の略。
print関数+int関数の具体例(文字列から数値への変換)
「100」と「’200’」を足し算した結果を出力するコードを実行
print(100+int('200'))
- 出力したい内容(100+int(‘200’))を入力
int(‘200’)と記入すると文字列(’200’)が数値(200)に変換され、四則演算が可能となり「300」と出力します。
Python|print関数の変数名の出力
print関数では、数値や文字列を変数名に代入してから出力することも可能です。
変数名 = 出力したい数値や文字列
変数名とは、数値や文字列を入れる箱を意味します。変数名に出力したい数値や文字列を代入することで、出力可能です。
変数名の出力の具体例
変数名に代入した「’Hello Python!」を出力するコードを実行
x='Hello Python!'
print(x)
- 変数名(x)に出力したい内容(’Hello Python!)を代入
- 変数名(x)を出力します
Python|print関数+format関数
数値と文字列を連結して出力する場合には、数値をstr(文字列)型に変換する必要がありますが、format関数を使えばそのような手間がありません。データ型を変換しなくても自動的に数値と文字列を連結して出力してくれます。
さらに、format関数は穴埋め式でコードを記述するので、可読性(コードの読みやすさ)が向上します。
変数名=変数
print(‘文字列 {} 文字列’.format(変数))
出力したい変数は中カッコ{}の中で表示されます。変数は「.format」の後ろのカッコ()に記述します。
print関数+format関数の具体例
変数名(x)に代入した「100」を自動反映し「金額は100円」と出力するコードを実行
x=100
print('金額は{}円'.format(x))
- xに100を代入します
- format関数を使うことによって、x(100)の値が中カッコ{}に自動反映します
データ型を変換することなく、数値と文字列を結合して出力できました。
Python|print関数で改行なしで出力する方法
print関数を実行する度、出力内容は自動的に改行されてしまいます。改行なしで出力する方法を説明します。
改行なしで出力する方法_その1
print(x,end=”)
print(y)
- print関数のカッコ()の中に、出力したい内容(x)+「コンマ(,)」+「end=”」を記述します。
- 続けて、出力させたい内容(y)を記入します。
print関数で改行なしで出力する方法_その1(具体例)
xに代入した「’Hello’」とyに代入した「’Python!’」を、改行なしで繋げて出力するコードを実行
「x」と「y」の内容が、改行なしに出力(HelloPython!)されました。
改行なしで出力する方法_その2
print(x,y)
print関数のカッコ()の中に、出力したい内容(x・y)を「コンマ(,)」で繋いで記述します。
print関数で改行なし出力する方法_その2(具体例)
xに代入した「’Hello’」とyに代入した「’Python!’」を、改行なしで繋げて出力するコードを実行
「x」と「y」の内容が、改行なしで出力(Hello Python!)できました。この方法を使うと、自動的にxとyの間に半角スペースが入ります。
Python|print関数のまとめ
print関数による実行結果の出力は、プログラミングの基本中の基本となります。
「文字列」を出力する場合は、シングルクォーテーション(’)、あるいはダブルクォーテーション(”)で囲まないとエラーになってしまします。
print関数では「文字列」or「数値」をその都度判断して使用する必要があります。
もし、「文字列」と「数値」を連結する場合は、str関数を使って「数値」を文字列に変換します。少し難易度が上がりますが、format関数を使用して変数を文字列の中に埋め込む方法が便利です。
一点補足です。Google colabのPython実行環境では、代入した変数を出力するときprint関数を省略することができます。詳しくはGoogle Colaboratory 使い方|Python初心者向け を参考にしてください。